自転車防犯登録とは?制度の目的、登録の方法、引越し時の手続きなど

防犯登録は自転車店で

この記事では、自転車防犯登録の制度の目的、登録の方法、引越し時の手続きなどを解説します。

自転車は、日常生活で欠かせない交通手段の一つです。しかし、盗難被害も多く、毎年約100万台もの自転車が盗難に遭っています。

自転車防犯登録は、自転車の所有者情報を登録し、盗難防止と被害回復を促進する制度です。登録を済ませておくことで、盗難に遭った際に警察に届け出をすると、自転車の所有者であることが確認され、回収の可能性が高まります。

また、防犯登録済みの自転車には、登録済みであることを示すステッカーが貼付されます。このステッカーがあることで、盗難抑止効果も期待できます。

この記事を読んで、自転車の盗難防止対策をしっかりと行い、安心して自転車を利用しましょう。

記事のポイント
  • 制度の目的:自転車防犯登録は、自転車の所有者情報を登録し、盗難防止と被害回復を促進する制度です。
  • 登録の方法 :自転車防犯登録は、自転車販売店や警察署、交番で行うことができます。
  • 引越し時の手続き :自転車の所有者が引越しした場合は、転出先の警察署で登録の住所変更手続きを行う必要があります。
  • 有効期限 自転車防犯登録の有効期限は、登録した日から10年間です。有効期限が切れた場合は、再登録する必要があります。
  • 盗難に遭った場合 自転車が盗難に遭った場合は、警察に被害届を出す必要があります。

自転車防犯登録とは?

自転車防犯登録とは、自転車の車体番号と所有者の情報を警察庁のコンピュータに登録する制度です。防犯登録をすると、自転車に「防犯登録標識(防犯登録シール)」が貼られます。

自転車防犯登録制度の目的は?

制度の目的は、自転車の盗難を防止し、盗難車の被害を最小限に抑えることです。防犯登録をすることで、盗難された自転車が見つかった場合に、警察が所有者を特定しやすくなります。

防犯登録は、自転車を購入した際や、自転車を譲り受けた際に行うことができます。また、引越しをした場合や、自転車の所有者が変わった場合にも、登録内容の変更が必要です。

防犯登録の方法

防犯登録は、自転車販売店や防犯協会で行うことができます。必要な書類は、以下のとおりです。

  • 自転車本体
  • 保証書または販売証明書
  • 身分証明書(運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど)
  • 登録料(600円)

手続きは、以下のとおりです。

  • 自転車販売店または防犯協会に行き、防犯登録の旨を伝えます。
  • 必要な書類を提出します。
  • 防犯登録料を支払います。
  • 防犯登録のカードを受け取り、自転車に貼ります。

防犯登録に関する引越し時の手続き

引越しをした場合、登録内容の変更が必要です。必要な書類は、以下のとおりです。

  • 防犯登録カード
  • 身分証明書(運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど)

手続きは、以下のとおりです。

  • 最寄りの交番または警察署に行き、防犯登録の変更手続きの旨を伝えます。
  • 必要な書類を提出します。
  • 変更手続きが完了します。

引越し先が県外の場合

引越し先が県外の場合、引越し前と引越し後とで手続きが必要となります。 引越し前に防犯登録の抹消手続きを行います。 この手続きは、購入先のお店、または自転車防犯登録所(販売店)となります。引越し後は、抹消した登録を引越し先で登録し直す必要があります。

自転車防犯登録のメリット

自転車防犯登録には、以下のメリットがあります。

  • 盗難された自転車が見つかった場合に、警察が所有者を特定しやすくなります。
  • 盗難保険に加入する際に、割引が適用される場合があります。
  • 盗難の抑止効果があります。

自転車を利用する際は、防犯登録をしておきましょう。

自転車防犯登録の費用


自転車防犯登録の費用は、全国的に600円(非課税)となっています。幼児車および一輪車は対象外です。

具体的には、以下の費用がかかります。

  • 登録料:600円(非課税)
  • 登録用シール:1枚
  • 登録カード:1枚

登録は、自転車販売店や警察署、交番で行うことができます。登録には、自転車本体と本人確認書類が必要です。

登録を済ませておくことで、盗難に遭った際に警察に届け出をすると、自転車の所有者であることが確認され、回収の可能性が高まります。また、防犯登録済みの自転車には、登録済みであることを示すステッカーが貼付されます。このステッカーがあることで、盗難抑止効果も期待できます。

なお、自転車防犯登録は義務ではありませんが、盗難被害を防ぐためにも、ぜひ登録をしておきましょう。

自転車防犯登録はどこで行う

自転車防犯登録は、以下の場所で行うことができます。

  • 自転車販売店
  • 警察署
  • 交番

自転車販売店で登録する場合は、自転車を購入した店舗で行うことができます。また、インターネットで自転車を購入した場合は、自転車販売店や警察署、交番で登録することができます。

警察署や交番で登録する場合は、自転車本体と本人確認書類が必要です。本人確認書類は、運転免許証、健康保険証、パスポートなど、公的機関が発行するもので、氏名、住所、生年月日が確認できるものが有効です。

登録にかかる費用は、全国的に600円(非課税)となっています。幼児車および一輪車は対象外です。

自転車防犯登録の期限は?

自転車防犯登録の有効期限は、登録した日から10年間です。有効期限が切れた場合は、再登録する必要があります。

再登録は、自転車販売店や警察署、交番で行うことができます。再登録には、自転車本体と防犯登録カードが必要です。

再登録をすることで、盗難に遭った際に、警察が自転車の所有者であることを確認しやすくなり、回収の可能性が高まります。

また、防犯登録カードには、自転車の特徴が記載されています。再登録をすることで、この情報が最新のものとなり、警察の捜査に役立ちます。

なお、自転車防犯登録は義務ではありませんが、盗難被害を防ぐためにも、ぜひ期限内に再登録をしておきましょう。

有効期限が切れる前には、登録証に記載されている有効期限日を確認しましょう。有効期限が切れる前に再登録をしておけば、盗難に遭った際にも安心です。

自転車防犯登録は義務ですか?

自転車防犯登録は、自転車の利用者に義務付けられています。しかし、罰則規定はありません。

自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律第12条では、以下のとおり規定されています。

自転車を利用する者は、その利用する自転車について、国家公安委員会規則で定めるところにより都道府県公安委員会が指定する者の行う防犯登録を受けなければならない。

この規定により、自転車の利用者は、自転車防犯登録を受ける義務があると解釈されています。しかし、罰則規定がないため、登録を怠ったとしても、罰則を受けることはありません。

なお、自転車防犯登録は、盗難防止と被害回復を促進するための制度です。登録を済ませておくことで、盗難に遭った際に、警察が自転車の所有者であることを確認しやすくなり、回収の可能性が高まります。また、防犯登録済みの自転車には、登録済みであることを示すステッカーが貼付されます。このステッカーがあることで、盗難抑止効果も期待できます。

そのため、盗難被害を防ぐためにも、自転車防犯登録をすることをお勧めします。

自転車防犯登録の確認方法

自転車防犯登録番号の確認方法は、以下の3つがあります。

  • 購入した自転車店に問い合わせる
  • 購入時の書類を調べる
  • 警察署や交番で確認する

購入した自転車店に問い合わせる

自転車を購入した自転車店では、防犯登録の情報を保有しています。そのため、自転車を購入した店舗に連絡を取ってみると、防犯登録番号を調べてもらうことができます。

購入時の書類を調べる

自転車を購入したときに渡される書類には、防犯登録番号が記載されています。保管している場合、それを確認しましょう。

警察署や交番で確認する

警察署や交番では、防犯登録番号の照会を行っています。本人確認書類(運転免許証など)を携帯して、最寄りの警察署や交番に相談しましょう。

なお、防犯登録番号は、以下のとおりです。

  • 7桁の英数字で構成されています。
  • 1桁目は、自転車の種類を表します。
  • 2桁目から7桁目は、自転車の製造番号を表します。

防犯登録番号を忘れてしまった場合は、上記の方法で確認しましょう。

自転車防犯登録シール

自転車防犯登録シールとは、防犯登録を行った自転車に貼付されるシールのことです。このシールは、盗難防止と被害回復を促進するためのものです。

防犯登録シールは、以下の情報を記載しています。

  • 防犯登録番号
  • 都道府県公安委員会
  • 登録年月日

防犯登録シールは、自転車のフレームや車輪に貼付します。貼付場所は、盗難されにくい場所にしましょう。

防犯登録シールは、盗難抑止効果も期待できます。盗難犯は、防犯登録済みの自転車を盗むと、警察に捕まる可能性が高まるため、避ける傾向にあります。

そのため、自転車を盗難から守るためにも、防犯登録を済ませ、防犯登録シールを貼付しておきましょう。

なお、防犯登録シールは、防犯登録を行った際に、自転車販売店や警察署、交番でもらうことができます。

目次

自転車防犯登録の各種ケース

自転車防犯登録を抹消するには?

自転車防犯登録を抹消するには、以下の手続きが必要です。

  • 必要な書類を準備する
  • 抹消手続きを行う

必要な書類

  • 自転車本体
  • 防犯登録カード(控えでも可)
  • 本人確認書類(運転免許証など)

抹消手続き

抹消手続きは、以下の場所で行えます。

  • 自転車販売店
  • 警察署
  • 交番

自転車販売店で抹消手続きを行う場合は、自転車を購入した店舗で行うことができます。また、インターネットで自転車を購入した場合は、自転車販売店や警察署、交番で抹消することができます。

警察署や交番で抹消手続きを行う場合は、自転車本体と本人確認書類が必要です。

抹消手続きにかかる費用は、全国的に無料です。

抹消手続きの流れ

  • 自転車本体と本人確認書類を用意します。
  • 抹消手続きを行う場所(自転車販売店、警察署、交番)に行きます。
  • 窓口に書類を提出し、抹消手続きを行います。
  • 抹消証明書を受け取り、手続き完了です。

抹消手続きを行った後は、自転車から防犯登録シールを剥がしましょう。防犯登録シールを剥がすことにより、再登録が可能になります。

なお、自転車防犯登録の抹消は、以下の場合に必要となります。

  • 自転車を廃棄する場合
  • 自転車を譲渡する場合
  • 自転車を都外へ転居する場合

自転車を処分する際には、必ず防犯登録の抹消手続きを行いましょう。

自転車を譲渡する際の防犯登録は?

自転車を譲渡する際には、以下の手続きが必要です。

  • 防犯登録の抹消
  • 譲渡証明書の作成
  • 新しい名義での防犯登録

防犯登録の抹消

譲渡する自転車に防犯登録がされている場合は、必ず抹消手続きを行いましょう。抹消手続きを怠った場合、譲受人が盗難に遭った際に、警察が自転車の所有者を特定できず、被害回復が難しくなる可能性があります。

防犯登録の抹消手続きは、自転車販売店、警察署、交番で行うことができます。

譲渡証明書の作成

譲渡証明書とは、自転車の譲渡の事実を証明する書類です。譲渡証明書を作成することで、譲渡の事実を明確にすることができます。

譲渡証明書は、譲渡人と譲受人双方で作成します。譲渡証明書には、以下の項目を記載します。

  • 譲渡人の氏名、住所、連絡先
  • 譲受人の氏名、住所、連絡先
  • 自転車の車体番号
  • 譲渡年月日

譲渡証明書は、複数枚作成しておくとよいでしょう。

新しい名義での防犯登録

譲渡を受けた自転車に防犯登録がされていない場合は、新しい名義での防犯登録を行いましょう。防犯登録をすることで、盗難に遭った際に、警察が自転車の所有者を特定しやすくなり、被害回復の可能性が高まります。

新しい名義での防犯登録は、自転車販売店、警察署、交番で行うことができます。

譲渡する際の注意点

自転車を譲渡する際には、以下の点に注意しましょう。

  • 防犯登録の抹消手続きを忘れずに行う
  • 譲渡証明書を作成して、譲渡の事実を明確にする
  • 新しい名義での防犯登録を行う

また、譲渡する際には、以下の点を確認しましょう。

  • 自転車の状態が良好である
  • 盗難車両ではない

譲渡する自転車の状態が良好で、盗難車両でないことを確認してから譲渡しましょう。

住民票のない実家の近所で買った自転車の防犯登録は?

住民票のない実家の近所で買った自転車の防犯登録は、以下の方法で行うことができます。

  • 自転車販売店で行う

自転車販売店で防犯登録を行う場合は、住民票の住所ではなく、実家の住所を登録することができます。

  • 警察署や交番で行う

警察署や交番で防犯登録を行う場合は、本人確認書類として、運転免許証や保険証などの氏名と住所が記載されているものを用意する必要があります。

なお、防犯登録の際には、以下の書類が必要です。

  • 自転車本体
  • 身分証明書
  • 販売証明書(控えでも可)

身分証明書は、運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど、氏名と住所が記載されているものを用意します。販売証明書は、自転車を購入した際に渡される書類です。

具体的な手続きの流れ

  • 自転車販売店や警察署、交番に行き、防犯登録の申請をします。
  • 書類を提出し、本人確認を行います。
  • 防犯登録料を支払います。
  • 防犯登録カードを受け取り、手続き完了です。

住民票のない実家の近所で買った自転車の防犯登録を行う際は、上記の方法を参考にしてください。

住民票のない実家の近所で自転車を買った後に他県で使用する場合の防犯登録は?

実家の近所で購入した自転車の防犯登録についてですが、実家のある自治体での防犯登録を行った場合、使用する別の自治体での登録が必要となる場合があります。

自転車の防犯登録は、購入したお店や自治体の防犯登録所で手続きを行うことが一般的です。

フリマアプリやネット通販で購入した場合の防犯登録

フリマアプリやネット通販で購入した場合は、自分で防犯登録を行う必要があります。防犯登録には、自転車本体、保証書または販売証明書、身分証明書、登録料、譲渡証明書(前所有者がいる場合)が必要となります。

登録料は自治体によって異なりますが、一般的に1,000円以下で対応している場合が多いです。

防犯登録には有効期限があり、期限が切れた場合は新たに登録手続きを行う必要があります。

防犯登録をしていないと、万が一盗難された際に見つけることが難しくなる可能性があります。

また、自転車に乗っている最中に盗難車両だと疑われる可能性があるため、防犯登録はしておいた方が良いと言えます。

まとめ:自転車防犯登録とは?制度の目的、登録の方法、引越し時の手続きなど

自転車防犯登録とは、自転車の盗難防止と被害回復を目的とした制度である。登録を行うと、防犯登録カードと防犯登録シールが発行され、自転車の所有者を特定しやすくなる。

自転車防犯登録は、以下の方法で行うことができる。

  • 自転車販売店で行う
  • 警察署や交番で行う

手続きに必要な書類は、以下のとおりです。

  • 自転車本体
  • 身分証明書
  • 販売証明書(控えでも可)

防犯登録の費用は、全国的に無料である。

自転車を購入した際には、必ず防犯登録を行うようにしましょう。また、引越しなどで住所が変わった場合は、住所変更手続きを行う必要があります。

自転車防犯登録は、自転車の盗難防止に効果的な手段である。自転車を所有している人は、ぜひ防犯登録を行ってください。

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